Kart Race with Takuma

- Report -

2008年7月3日 木曜日

 

7月3日、ロンドン北部のRye Houseカート場で行われたカートイベントに参加してきました。
このイベントは英語公式BBSの登録者に参加呼びかけがあり、抽選でファン10数名がレースに参加、抽選漏れの人はピットから観戦するといった形式で行われました。
 


カート場に朝9時過ぎに到着、駐車場で先に来ていたファンと雑談をしていると9時半頃にアンドリュー(ギルバート-スコット)が到着。挨拶をしてしばらくすると今度はマシュー(ウインター)の運転で琢磨選手もやってきました。琢磨選手はわざわざファンの近くで車から降りて全員と握手。いつも通りの気配りに感激です。その後、続々とファンやメディア関係者が集まってきました。某有名カメラマンは「マイヘルメット」をわざわざ日本から持参するという気合の入れようです!(笑)

 

 

 

錚々たるメディア関係者と

 

 

 

 

 

朝方、快晴だった空も集合時間には曇り空に変わっていて、カート場備え付けのだぶだぶのレーシングスーツに着替えるころには今にも降り出しそうな雲に覆われていました。その後全員でブリーフィングルームに移動。するとトタン屋根を激しく打つ雨音が...。今日のレース形式の説明がされ、安全を中心とした説明フィルムの上映後、カート場の人が「今は止んでいるようですが、コースは湖のようになっています。レインタイヤに交換する時間はありませんのでこのままスリックで走行です。従って今日は『誰が速いか』ではなく『誰が一番長時間正しい方向を向いて走ったか』で順位が決まるでしょう。グッドラック(笑)」と挨拶していました(汗) レーシングスーツの上にレインスーツを重ね着してコースに出てみると、黒い雲は過ぎ去って強い日差しがいたる所にある大きな水溜りを照らしていました。

ピットレーンでチームの組み合わせ発表があり、メディア関係者とファンが1チームを形成、合計17チームが出来ました(プラス琢磨選手の計18台でレースです)。私はF速船田編集長とのコンビです。編集長は私が恐縮してしまうほど腰が低く、親切な方でした。チームが決まったところでもう一度「8分ずつ計16分の練習走行をし、その結果でグリッド順を決定後、40分のレースを行う。3回のピットストップが義務、つまり各自10分ずつ2回走行する。総周回数の一番多いチームが勝ち」とのレース形式の説明。

今日乗るカートはホンダ製4ストローク160ccエンジンを左右に2基積んだマシン。超パワフルです。最高時速は100km超だとか。そしてコースは全長1200mと十分な長さ。実は私はアウトドアのカートは初めてでした。いつもインドアの滑りやすい路面でRのきついコーナーを尻を振り回すように乗っていたので、Rの大きめなアスファルトコースはとても楽しみです。
 

 

ここで琢磨選手が「カートに乗るのが初めての人はいますか?」と聞くと数人が手を上げました。「じゃあ、ボクがゆっくりと先導するから、その人たちだけ特別に3周ほどついて走ってください」。琢磨選手から直々にライン取りを教われるなんて、なんと羨ましい。と、思っていたら初心者の数が急に増えて琢磨選手も苦笑していました(笑)

カルガモの親子よろしくゆっくり走る琢磨選手の後ろをよちよちと初心者が列を成してついて行きます。しかし、おっかなびっくり走っていてもパワフルなマシンは容赦しません。水溜りの上でうっかりアクセルを踏んだのかスピンする人も。後ろばかり見て走っていた琢磨選手もびっくりで、戻ってきてから「大丈夫?」と聞いていました。優しい声を掛けられてスピン得?(笑)

 

ちゃんとついてくるんだよ〜!

 

 

こんな感じで10台くらいがカルガモ親子を

 

大丈夫かぁ?

 

 

あ、これはね...

 

マシューと

 

 

ちゃんと撮ってね!

 

さて本格的な練習走行の始まりです。私は2周ほど無理せず走ったところ、慎重に走れば水溜りを突っ切ることが出来ることがわかりちょっとペースを上げました。しかし...水溜りを超えたところでアクセルを不用意に踏むと一気にスピン! なんとその3周目に私は3回もスピンしてしまって完全にビビリ(汗) 「『誰が一番長時間正しい方向を向いて走ったか』で順位が決まる」という言葉が頭をよぎり、それを言い訳にゆっくり走ってしまいました。タイムアタックは編集長にお任せします。すみませ〜ん。

編集長も私に付き合ってくれたのか?結局予選順位14位からのスタートでレースが始まりました。目の前の12位グリッドにはアンドリューが。アンドリューについて行こうと思ったのですが、あっという間に見えなくなりました(笑)。周回が進むにつれ、強い日差しで水溜りも急速にサイズを縮小してきており、それに伴ってペースを上げて行きましたが回りもペースが上がってます。周回遅れになり始めた頃に10分が経過して編集長と交代。

ピットウォールから見ているとコース上ではアンドリューと琢磨選手のバトルが展開されていました。アンドリューの真後ろにぴたりとついて琢磨選手は突っつくように煽っています。そしてアンドリューをパスした琢磨選手は次のターゲットをマシューに決めて同じくバトルを楽しんでいました。

時間になり編集長にピットインのサインをだして交代、再び走り出します。コースは完全にドライでさらにペースを上げることが出来ました。とは言っても私はかなり遅い方ですから次々にオーバーテイクされてしまいます(汗)。その時のスピード差はかなりあって舌を巻くほどです。一方、琢磨選手には3〜4回も周回遅れにされましたが、そのたびに安全を考えて大回りをしてくれているようです。しかもその際、私の目を見て片手を上げて挨拶して抜いていくんですが、全然スピード差を感じません。それなのにその後ぐんぐん離されていくんですね。やはり余裕が違います。

そうそう、余裕といえば、琢磨選手が抜いていった直後に体ごと振り向いて何か合図をしていました。何だ?と思っていると2つ先のコーナーでスピンしているマシンがいるのを知らせてくれていたのでした。まだイエローフラッグも振られる前だったのに、そんな先まで見通して走っているとは驚きました。

 

ぞろぞろ...

 

快走するけんさわさん

 

 

 

 

 

 

混戦状態

 

 

アンドリューにインを突かれて振り返る琢磨選手

 

で、抜かれちゃいました...

 

18周目では琢磨選手3位ですが、ラップタイムはダントツ!

 

 

 

レースが終わってマシンを下りた琢磨選手がヘルメットを取ると満面の笑顔で「楽しかった!」と、ファンよりも誰よりも楽しんだ様子でした。プレゼンテーションルームに戻り、表彰式を待つ間、そこは急造サイン会場となり、ファンもメディア関係者も!思い思いの品にサインをしてもらって楽しく過ごしました。私も引き伸ばした写真とパーツの破片にサインをもらいました。

 

 

 

 

 

結果発表で私達のチームは12位。1位、2位は日本を代表するカメラマンさんたちのチームでした。表彰式後、みんなでハンバーガーを食べながら雑談をしたり記念撮影をしたり。琢磨選手は気軽に話の輪に入ってくれますが、私は緊張して言葉が出ません(大汗)。でも、その場で琢磨選手が言った次の一言がとても印象に残りました。

「ホントにね、今日はカートとはいえ、ひっさしぶりにレーシングカーに乗ってすっごく楽しかったよ」。

そういわれるとファンとしてはどうリアクションしていいのか判りません。つい最近まで世界最高峰のF1マシンを操っていた人が、最底辺のカートに乗って純粋に嬉しがっているのを見るのは辛いというかなんと言うか、フクザツな気分...。早く復帰してほしいと心の底から思いました。

 

 

 

 

 

話が逸れましたが、琢磨選手と約4時間にわたって同じ場にいることができて、しかも一緒にカートを走らせるという最高の一日となりました。いつも以上の気配りをしてくれた琢磨選手はもちろんのこと、企画してくれたマシュー・ウインター氏、実現に向けて陰ながら奔走してくれたマーク・タルボット氏、スポンサーとなって参加費を半分近く負担してくれたブリジストンの皆さんにこの場をお借りして感謝の言葉を申し上げます。

 

カート大会の様子の動画がありましたのでご紹介します。いつまであるかわかりませんが。動画

 

なお、次ページでは琢磨選手ポートレートをたくさん掲載しました。

リラックスした琢磨選手の楽しそうな表情をお楽しみください。

 

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